交通事故による怪我からようやく退院した拓磨。だが、片手と片足はまだギブスをしたままである。そんな不自由な状態の彼に見知らぬ女性が近づいてくる。
その女性は、茂美と名乗り拓磨の恋人である彩夏の友達だと言う。恋人の友人という気安さもあって、拓磨は軽い気持ちで茂美を部屋に招きいれる。
すると茂美は、怪我をして不便だろうと、掃除や食事の準備まで始める。
初めは悪い気がしてなかった拓磨、だが茂美は徐々に図々しくなり、部屋に居座り、ついにはここに住んで面倒をみると一方的に宣言する。
拓磨は茂美の異常性に気づきはじめるが、既に後の祭りだった。茂美は拓磨の隙をつき、罠を巡らせ、時には言葉巧みに様々な方法で拓磨から自由を奪っていった。
怪我をして体が不自由なのと人がいい性格も相まって茂美の罠に嵌る拓磨。
ついには携帯も取り上げられ、勝手に動き回らないよう手錠でベッドに縛りつけられる状態へと追い込まれる。
実は茂美は何ヶ月も前から、拓磨へ一方的に愛情を寄せストーキング行為を行っていたのだった。
そして今や、拓磨は茂美の手中にある。拓磨を精神的にも肉体的にも支配下に置ける喜びに茂美は打ち震えていた。
一方彩夏は、突然恋人を奪われて黙って引き下がるつもりなどなかった。
拓磨を取り戻す為に自らも一線を越える決意をする、そして……