辻岡正人【浅井拓磨】

茂美に騙されて監禁されてしまう

1979年9月3日、大阪府生まれ
2000年に「バレット・バレエ」(塚本晋也監督)でスクリーン・デビュー、以降様々な話題作に出演して独特な存在感を発揮する。主な出演作に「クローズZERO」(三池崇史監督)、「クジラ 極道の食卓」(横山一洋監督)、「BOLERO」(田島基博監督)、「まだ、人間」(松本准平監督)、「くそガキの告白」(鈴木太一監督)、「野火」(塚本晋也監督)などがある。
俳優だけでなく監督としても活動しており、若干22歳の時に「ロスト・バイ・デッド」を完成させ、国内外で大きな反響を呼んだ。その後「老獄/OLD PRISON」、「JUDGEMENT」、5年がかりで完成させた意欲作「BLACK ROOM」など様々な話題作を放つ。
本作では「殺人者」に続き、岩城監督とは二度目のタッグとなる。前回の殺し屋役とは打って変わった、ストーカー被害を受ける男性という難しい役どころに果敢に挑戦している。


浅田光【坂本彩夏】

拓磨の恋人、監禁された拓磨を救いだそうと行動を起こす

1982年1月12日、東京都生まれ
主に舞台を中心にキャリアを重ねてきたが、近年では映画・ドラマにも活躍の場を広げている。主な出演作にEX系「匿名探偵 8話」、「おトメさん 最終話」、「DoctorX」、「家政婦は見た」、「相棒 SP ストレイシープ」、TBS系「ハンチョウ6 警視庁安住班 7話」、「SAKURA 事件を聞く女」、NHK「酔いどれ小藤次」、NTV系「ST 赤と白の捜査ファイル」、TX系「孤独のグルメ 11話」、映画「Moment」(山本尚志監督)、「ヒカリエイガ」(加藤綾佳監督)がある。本作で演じた彩夏は、元来明るく朗らかな女性だったが、恋人を奪われた事により心が荒みやがて容赦ない行動に打ってでるようになる。複雑な心理表現が必要とされる役であったが見事に演じきっている。


かげる【佐久間茂美】

狂気のストーカー女、拓磨を思うあまり異常な行動に出る

1993年3月23日生まれ
善意の仮面を被りながらも、その内側には狂気の本性を秘めている茂美役を熱演。当初はビジュアル系バンドのボーカルとして活動していたが、芝居への熱い思いに駆られ役者を志す。
本作でのオーディション当時は出演歴が殆どなかったが、多彩な感情表現と体当たりで役に取り組む姿勢が評価され見事役を射止める。
本作の出演以降に「女の子ごっこ」(栗原康行監督)、「きのうの毒舌」(堀井彩監督)といった話題作にメインキャストで抜擢されている。


長屋和彰【坂本恭介】

彩夏の弟、恋人奪還に協力する

1987年11月29日、東京都生まれ
2012年に岩井俊二プロデュース・桜井亜美監督の「FUKUSHIMA DAY」主演に抜擢される。2017年には「カメラを止めるな!」のメインキャストを務め注目を集めた。他の主な映画出演作に「20世紀少年 最終章」(堤幸彦監督)、「大奥 男女逆転」(金子文紀監督)、「みなさん、さよなら」(中村義洋監督)「横須賀綺譚」(大塚信一監督)「ペルセポネーの泪」(磯部鉄平監督・源田泰章監督)がある。
岩城監督の作品に出演するのは「殺人者」に続き二度目。ノリが軽い現代的な若者という役どころを自然体で演じている。


小原好美【亜由美】

恭介の彼女、恋人奪還に協力する

1992年6月28日、神奈川県生まれ
恋人を奪われた姉に協力する恭介、その恭介の彼女であった事から成り行き上協力する羽目となった亜由美を演じている。本作は精神を病んでいる人や病んでいく人ばかり出てくるが、その中で恭介と亜由美の二人はどこにでもいそうな普通のカップルである。そんな等身大の役柄をナチュラルな存在感で表現している。他、出演作として、映画「L・DK」(川村泰祐監督)がある。
2016年から声優として活動を始め、「月がきれい」「魔法陣グルグル」「かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~」などの話題作でメインキャストを務めている。


荒木祥吾【秀雄】

拓磨の隣人、いち早く異変に気づく

1988年5月18日、島根県生まれ
高校時代にミュージカルの舞台に出演した事を切っ掛けに役者の道を進む。以降、舞台、映画、オリジナルビデオ等様々な作品に出演する。主な出演作として、「魔悪子が来る!」(井口昇監督)、「ひとりかくれんぼ」(山田雅史監督)、「罪とか罰とか」(ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督)、「ハイキックガール」(西冬彦監督)、「アキバ忍者対戦2012-覚醒-」(森重義孝監督)、「花と蛇ZERO」(橋本一監督)がある。


寺部隼人【刑事】

1982年5月24日、愛知県生まれ
監禁の疑いがある茂美を取り調べる刑事役を好演。舞台、映画、ラジオと幅広くキャリアを積む。主な出演作として、CX系「Oh、My Dad!7・8話」、映画「二人の女勝負師」(池田眞也監督)、「GRADIATORS」(大和守正監督)、「幸せになるために」(岡翔平監督)、CM「ドコモARROWS」がある。また英語が堪能で、イギリスのエジンバラ演劇祭で上演された「コーカサスの白墨の輪」では全編英語の台詞で舞台に立つ。俳優としての活動の他、レインボータウンFMの「シネマフライデー」(金曜19時放送)のMCや海外映画祭へ出品する為の翻訳業務に携わるなどマルチに活躍している。


滝景子【刑事】

1983年1月20日、東京都生まれ
主に舞台を中心にキャリアを積む。主な出演作として、舞台「たまねぎ、わさび」、「密室は夕闇とともに」、「この嘘がばれないうちに」、「コーヒーおかわりいかがですか?」、「5分後の人」、「ピテカントロプス・エレクトス」、「赤鬼」、「贋作・罪と罰」、「ぼくらは生まれ変わった木の葉のように」、「卒塔婆小町」、「彼女の住む場所」、「シックスウーマン」がある。


佐藤博行【彩夏の上司】

1980年4月28日生まれ
独特な個性を持った性格派俳優として、出演作は多岐に渡る。主演を務めた「ふゆの獣」(内田伸輝監督)は、東京フィルメックスでグランプリを受賞した他、ロッテルダム映画祭等各地の映画祭で上映され大きな話題となる。他の主な出演作に「聴かれた女の見られた夜」(山本政志監督)、「花旗/HOA-KY」(夏目現監督)、「猫は人間の親しき友人ではない」(手塚眞監督)、「press」(明石和之監督)、「FIT」(廣末哲万監督)、「むすんでひらいて」(高橋泉監督)、「あたしは世界なんかじゃないから」(高橋泉監督)、「おだやかな日常」(内田伸輝監督)、「はつ恋」(鶴岡彗子監督)がある。


堀岡真【菅沼警部】

安定した存在感で、数多くの映画、舞台、ドラマに出演。岩城監督の作品へはこれで3度目の出演となる。主な出演作に、映画「人妻蟻地獄マンション」(加藤義一監督)、「ゴジラ2000 ミレニアム」(大河原孝夫監督)、「シン・ゴジラ」(庵野秀明総監督・樋口真嗣監督)、NHK「風林火山」、「次郎長 背負い富士 2話」、「実験刑事トトリ 最終話」、TBS系「ウルトラマンガイア 39話」、EX系「相棒season1 12話」、舞台「夏の夜の夢~から騒ぎの森~」がある。


川口友江【彩夏の同僚】




鯉沼あずさ【彩夏の同僚】




浅井祥一【彩夏の同僚】




松森真由【彩夏の同僚】




寺尾香乃【彩夏の同僚】




アオキカズヤ【刑事】




瀬戸彰夫【刑事】




曽我真臣【恭介のバンド仲間】




稲田志【恭介のバンド仲間】




監督・脚本 岩城武彦


広島県生まれ
大学卒業後、数年の社会人生活を経て映画学校に入学。在学中より自主制作で映画を作り始め、幾多の短編や長編を制作。
2008年に製作した短編「バトンタッチ」がSKIPシティ国際Dシネマ映画祭の短編部門にノミネート、2013年製作の「殺人者」は、全国展開でDVDリリースされ好評を博す。
本作ではストーカー犯罪を題材に、愛するがゆえにモラルを外していく事の是非を問う難しいテーマに挑戦している。